3111 オーミケンシ
有力ファンド筋が、環境関連銘柄の一角として注目し、レポートを作成。
レポートの詳細は→3111 オーミケンシ ― 中期経営計画発表 ―
単位:百万円
(連結業績) 売上 営業利益 経常利益 当期利益 EPS(円) 配当(円) BPS(円)
05.3実績 32,793 1,578 851 ▲6,061 ▲103.3 0.0
95.6
06.3実績 31,709 1,732 859 398 3.3(2.5) 0.0
100.3
07.3実績 32,448 2,188 1,477 1,573 22.3(8.9)
0.0 123.3
08.3実績 28,996 890 493 134 ▲0.0 記2.0 112.3
09.3会社計画 29,600 1,140 510 590 6.9 0.0〜2.0
09.3四季報 30,300 900 500 300 4.6 0.0
*注)EPS値( )内は潜在株式調整後、08.3期EPSは優先配当135百万円控除後
【中期経営3ヶ年計画】
レーヨン紡績国内最大手の同社が6月6日に中期経営計画(『Advance Plan 2010 』)を発表。
本年3月に終了した前中計において、財務体質の改善(繰越欠損241億の一掃)を推し進め、前期末剰余金は83億円に改善。有利子負債も443億円から130億円へと大幅な圧縮に成功した。
今回の新中計においては、欧州を中心に世界的に需要が高まる環境に優しいレーヨン素材のグローバル供給を拡大するとともに、高機能化戦略と非パルプ原料の開発などにより収益力の飛躍的拡大を図る意欲的な計画目標を掲げており、環境関連銘柄の一角として注目される
≪計画数値≫ (億円)
08/3実績 09/3計画 10/3計画 11/3計画
売上高 290 296 325 350
営業利益 9 11.4 22 31
営業利益率 3.1% 3.9% 6.8% 8.8%
経常利益 5 5.1 16 26
ROA(経常) 1.0% 5.5%
【レーヨン市場と市況動向について】
レーヨン繊維は世界で初めて作られた人造繊維で、吸水性、染色性に優れ、絹に似た光沢と触感から人絹とも呼ばれる。ナイロン、ポリエステル等の化学繊維とは違い木材パルプを原料とするため環境循環型繊維といえ、CO2排出問題の観点から「カーボンニュートラル」な繊維として近年、欧州を中心に世界的な需要の拡大が続いている。
世界生産量は凡そ250万トン/年、うちオーストリアのレンチング社とインドのビルラ・グループの2社が各70万トン/年前後の過半生産量を誇る寡占市場。中国の生産量も100万トン/年を超え世界生産の4割を占めるがメーカーは林立。国産メーカーについては、現在ではオーミケンシと非上場のダイワボウレーヨンの2社のみに集約されたニッチ市場となり、各々年産2万トン前後の生産をしている。
同社は、レーヨン原料パルプの約7割を国産パルプで調達。足元の市況は、世界的なレーヨン需要の高まりから需給は引き締まっており、標準的なレーヨンわたの国際価格は1年前に比べ約7割の上昇と市況高となっている。
同社によれば今後についても、原油高や環境意識の高まりを背景とする欧州を中心とした世界的レーヨン需要の拡大、中国繊維市場の拡大、を背景として世界のレーヨン市場は拡大を続け、中計最終年度における市場規模は300万トン/年を上回る見通し。
好調なレーヨン市況に加えて、同社ではレーヨンわた・糸等の素材から製品までを一貫供給できる強味を生かし、キチン・キトサンや酸化チタン等を含有させた健康、抗菌、消臭等様々な機能性レーヨン開発にも注力中であり、今次中計においては機能性レーヨン比率を25%から50%に高める高付加価値戦略を掲げ、収益力拡大の大きな牽引力とする計画である。
また、中計目標数字には織り込まれていないものの、木材資源の将来的希少化を見据え(*注)ケナフを原料とした世界初のレーヨンを開発済であり、3年内の市場投入を目論むなど、環境問題意識の高まる世界潮流に乗ったテーマ株として注目できよう。
(*注)ケナフについて
インド、ベトナム等南アジア中心に生息する1年草。4〜6ヶ月の短期間で高さ2〜3メートルまでに成長し、木材パルプの代替材として注目されている。成長力旺盛でCO2吸収力も高い。
同社は、ケナフ原料のレーヨン開発に世界で初めて成功し、今月19日から3日間開催される「環境総合展2008」に出展する予定。
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